STORY

STUDIO FNCの仕事の裏側を公開

text by RYUNOSUKE AOTA
graphic by RYUNOSUKE AOTA
article up 2017/10/24
活動は、10年目にまもなく。

2009年10月24日。忘れもしないその日、東京の片隅で一つのネットラジオ番組が誕生した。番組名は〝東京ラジオナイトクルーズ〟でした。MCは、青田ZAP。当時、RE-SETBOYSというグループに所属し、音楽や自主制作映画の活動をしていたグループだった。そのグループでネットラジオを配信していたのだが、そこから派生し、青田ZAP単独で、スピンオフとしての位置付けで始まった番組だった。放送時間は、たったの10分間。しかし、その10分は、当時はとてつもなく長く感じられた。2回目の放送は、東京湾アクアラインの海ほたるパーキングエリアにて収録。そこで初めて、紋星ウッチーが登場する。なかば無理やり出演という形になったが、だらだらと喋っているうちに放送はあっという間に終了してしまう。そして、5回目の放送で、山崎ジェシカが登場し、今のメンバーのスタイルが形成される。その中で、FNCオールスターズというエンタメ活動グループを立ち上げた。しかし、発起人の青田ZAPは、RE-SETBOYSという活動があるため、所属はせず、紋星ウッチーと山崎ジェシカの2名が活動するグループとなり、初代リーダーに紋星ウッチーが就任した。

ラジオが始まり半年が経った頃、青田ZAPが、メンバー内不仲で、RE-SETBOYSを脱退する。

そして、正式にFNCオールスターズへ所属する。リーダーも青田ZAPとなり、ラジオ活動は更に加速していく。そして、1年が経った頃、USTREAMという新たなメディアが日本に上陸した。今では普通となっているが、当時はまだ先駆けだった個人で生中継が出来るサービスコンテンツだった。回線の数にもよるが、無料で配信出来るという部分も魅力の一つだった。そして、試験的に深夜時間帯を使用して3時間スペシャルを配信。それが、好評で、そして大成功だった。視聴者数も増えていたため、Youtubeでの収録配信をやめ、USTREAMへ完全移行した。放送時間も30分へと拡大した。また、初の自主制作映画も製作。もちろん、USTREAMを使用して配信を行い、その後Youtubeでも配信を行った。

活動が本格化していく中で、拠点が欲しいとのことになり、縁のあった横浜馬車道にオフィスを開設した。2012年3月のことだった。そして、活動団体として〝STUDIO FNC〟を設立。FNCオールスターズは、その傘下に入ることになった。専用のスタジオもある施設だったため、毎週土曜日の夜に2時間生放送で配信。いつの間にか、きちんとした番組として成立していたのだった。段階的に進化してきたラジオ活動は、2013年10月をもって完全終了となった。その頃、社会人になった3人が毎週集まることが厳しくなっていたこと、また、フリーペーパーなど馬車道との繋がりを持つコンテンツが増えてきていたため、ある意味自己満足の世界だったラジオに対しての時間が足りなくなっていたのだった。

そんな風に少しづつ進化してきた活動は、いつの間にか10年を迎えようとしている。本当にいつの間にかであり、そして今考えてみるとあっという間な時間だったようにも感じる。

しかし、この10年間で行ってきた活動は、全てが何かの形で今もなお活かされている。決して無駄ではなかったことが証明されてきているのだ。何事にも時間がかかる。すぐに結果が出るようなことはない。一つのことを続けることが容易ではないけれど、それでも少しでも続けていくことが、いつの日か花開くときが来ることを証明してくれる。そんな我々も30代に突入しようとしている。これからの10年を考えたとき、ワクワクすると同時に、やり残したことがないかと確認もする。そして、この10周年プロジェクトを立ち上げることになった。10周年を迎えるために、今やり残したことをやっていこう。そして、新しい10年の未来に向けて活動していくための指針を作ろうと。

ロゴもリニューアルした。10thの文字が入った新ロゴは、10周年を迎える2019年10月24日までの期間限定だ。そして、その日を迎えた瞬間、再び、正式な新しいロゴと共に新しい10年が始まる。歴史を作ってきた我々は、これからも活動をやめることはない。誰がなにを言おうと、邪魔されようとやめることは絶対にない。なぜなら、自分たちが一番楽しく活動しているから。単純かつ明快なことである。

だから、STUDIO FNCは、これからのワクワクをもっともっと作り出していく。

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