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STORY

STUDIO FNCの仕事の裏側を公開

text by RYUNOSUKE AOTA
photo by RYUNOSUKE AOTA / MAO TOMITA
article up 2018/08/22

涙が出た。嬉しくて感動した。真夏の夜空の下でマッピング

VOL.11「プロジェクションマッピング2018 in 秋田県能代市」

2018年夏。地元、秋田県立金足農業高校野球部が秋田勢としては103年振りの甲子園の決勝へと駒を進めていた最中で、素敵な時期に秋田に滞在出来たことも本当に幸せだった。

 

秋田県能代市で開催された「のしろ銀河フェスティバル2018」でのプロジェクションマッピング。3年前、秋田県能代市に移住した私は、その夏、まだ何も知らない状態で初めて、そのイベントに参加。1人でやったことのなかったプロジェクションマッピング。その時、大失敗をして今でもその気持ちは忘れることがない。その大失敗をバネに、昨年は、反省点なども修正し、更に規模を拡大して実施。その挑戦は大成功で終わった。そして、今年も手掛けさせていただくことが出来、実に半年の間、製作を続けて来た。

今年のテーマは、銀河。大きな壁に投影し、星空の下で見ることが出来る絵本というイメージで、完全オリジナルストーリー。ストーリーは、地球から遥か離れた惑星に住むフップくんが、地球の秋田県能代市の風の松原に不時着してしまい、そこにたまたまいた宇宙を研究している野口博士(カモシカロー)と出会い、宇宙船を修理する。しかし、高度な文明の違いで修理出来ないため、昨年まで能代に住んでいた宇宙人、星野シローに助けを求めるという物語。その物語の中には、今の地球の環境問題なども入れ込み、子どもたちが見ても、大人が見ても楽しめる物語になった。

また、JAXAのはやぶさ2を作ったメンバーの1人でもある細田先生に前半の講演に出演していただき、はやぶさ2の秘密や、惑星のお話をたっぷりとしていただいたり、ストーリーの合間にははやぶさ2クイズを差し込み、子ども達は大盛り上がり。

半年の間、製作には大変な作業もたくさんあって、無事に本番を迎えることが出来るか不安もありつつだったが、無事に成功してホッした。最後に来場してくださったお客様たちに拍手をもらえた時は本当に感無量だった。

 

ストーリーの製作、イラストの製作、動画編集やナレーション、声まで全てSTUDIO FNCの青田・富田の2人で仕上げた。半年進めて来たものがたったの30分で終わってしまう。その儚い時間は、流れ星のようである。しかし、年々、このイベントに関わってくださる方々増えて来て、嬉しい気持ちで満たされる。このような環境を提供し続けてくださる能代市役所をはじめ、のしろ銀河フェスティバル実行委員会のみなさま、JAXA宇宙航空科学研究所のみなさま、そして、能代市民のみなさまに本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

こんなにも素晴らしいイベントが開催できること、そして何よりも能代の子供たちを素敵な笑顔に出来て、ワクワクさせることが出来ること、これが本当に醍醐味なのだと思う。これからもずっと、能代にこうして来ることが出来ますようにとイベント終わり、満点の能代の星空にお願いしたのは今だから話せることである。

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