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STUDIO FNCの仕事の裏側を公開

text by RYUNOSUKE AOTA
photo by RYUNOSUKE AOTA / MAO TOMITA
article up 2018/08/24

究極のサブカル、それが私たちなのかもしれない

VOL.10「はじめて、デザインフェスタに出店」

8月初旬。暑さがピークを迎えていた東京。熱風が絶え間なく吹き続けるお台場・東京ビッグサイト。ここで開催されたのが「真夏のデザインフェスタ」である。毎年、春・夏・秋と開催されているこのイベントは、様々な人たちのハンドメイドの商品を並べ、自由に販売することが出来る。また、中にはファンも付いていて、開門と同時に駆け込んでくるお客もいるほどである。

来年でいよいよ10年目を迎えるSTUDIO FNCの歴史の中で初めて、オリジナルグッズを製作し、販売してみようということになり、このデザインフェスタへ参加することに決まったのが、まだ肌寒い季節だった3月のことだった。そこから、仕事の空いている時間に準備を進めてきた。

当初は、絵本の販売をまず中心に行うことを目的としていたが、予想以上に春からに夏にかけて多くの仕事を頂けたことにより、なかなか作品製作の時間がとれず、結局、ポストカード・クリアファイル・Tシャツを販売することになった。バタバタの中、時間はあっという間に過ぎて、8月の開催当日を迎えた。前日、入念に準備を行い、当日は朝9:00に会場入り。会場は空調がしっかり効いており、外の暑さが嘘のように過ごすことが出来た。ありとあらゆる人たちが店舗を出していて、見ているだけでも面白い。そして、自分たちもその中の一員なのだと感じると、不思議な気持ちになってくる。

いよいよ、11:00。2日間のイベントが開幕。お客さんが流れ込んでくる。しかし、自分たちのブースには全く人がやってこない。通り過ぎて行く人々。遠巻きで見つめる人々。

・・・つらい。

ただ、一言。しかし、そんなことに負けてはいられない。だって、出店するためにいくらかけたと思ってるんだ!!せめて、出店料ぐらいは稼いで帰らなくちゃ。しかし、それから丸1日。1人として足を止めてくれる人はいなかったのであった。デザフェス、想像以上に辛いぞ。

2日目。もう、売ることをやめて、自分たちのPRに気持ちを切り替えた。販売しているTシャツ以外、全て無料配布してしまうことにしたのだ。好きなだけ持って行ってもらい、自分たちのことを少しでも知ってもらう。その広告へと切り替えた。

すると、少しづつであるが、お客さんが来るようになった。しかも、主に外国人の方々が多い。日本人には、あまりウケないのかも。そんな反応も見ることが出来るようになっていた。

今回、初参加してみてわかったことは、まず、知名度を上げることに徹しないと、販売は出来ない。そして、場所の問題もある。余程目につかない限り、買ってくれない。

まだまだ知名度が低い我々にとって、このデザインフェスタは、非常にハードルが高いイベントであったことがよくわかった。

しかし、今回限りで諦めたりはしたくない。継続して出店を続けることで、少しづつ知名度が上がって行くのだろう。なので、また、来年、その挑戦をしてみようと思っている。今後も、このような形で出店出来るタイミングがあれば、どんどん挑戦してみようと思う。

でも、とにかく、美味しいものも食べれたりして、なんだかんだで満喫できた2日間だった。

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